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基本情報技術者試験のプログラミングができない不安を実力に変える

基本情報のプログラミングができないと感じて検索してきたあなた、ここ、気になりますよね。科目Bのアルゴリズムがわからない・難しい、表計算の廃止で逃げ道がなくなった、未経験者は何から勉強すればいいのか、ITパスポートを先に取るべきか、応用情報はどっちが先なのか、勉強時間の目安や過去問は何年分やればいいのか、ノー勉でも間に合うのか――そんな疑問や不安を抱えている人は多いと思います。この記事では、プログラミングが苦手でも合格点を狙える現実的な勉強法を、僕の視点からわかりやすく整理しました。読み終えるころには、「今日から何をどう進めればいいか」が明確になりますよ。

この記事で分かること
  • プログラミングが苦手でも合格点を積み上げる手順
  • 科目Bアルゴリズム対策の型と時間配分
  • 未経験者向け勉強時間の目安と教材選び
  • 過去問の回し方と捨て問判断の基準
目次

基本情報のプログラミングができない人向けの合格戦略

  • プログラミングは苦手?どこでつまずくか
  • アルゴリズムがわからない・難しいの突破口
  • 表計算の廃止後に通用する学習順序
  • 未経験の勉強法の全体像と優先順位
  • ITパスポートを先に取るべきかの判断軸

まずは悩みの正体を分解し、合格に必要な最低限の力を最短距離で積み上げます。ここでは、よくある質問を軸に「できない」を「読める・解ける」に変える型を示します。ポイントは、擬似言語を自力で書ける必要はなく、読解とトレース、そして時間配分の設計で得点源を確保することです。各セクションの見出しの下に、すぐに実践できる具体策を並べていきます。

プログラミングは苦手?どこでつまずくか

多くの人は文法そのものではなく、処理の流れの追跡でつまずきます。基本情報で問われるのはコードを書く力というより、順次・分岐・繰り返し・配列の走査、さらに関数呼び出しやスタックの挙動を正しく「追う」力です。ここが安定すると、初見の記法でも本質がぶれません。最初の一歩は、入力値と出力値を紙に書き出し、1行ごとに変数の値を更新していくトレース習慣を作ること。変数が複数あるときは、表形式にして「時刻」「処理」「変数A」「変数B」「配列」「出力候補」を横に並べると、どこで値が変化したかが一目でわかります。

典型的なつまずきは、配列の添字ズレ、ループの終了条件の勘違い、代入と比較演算の取り違え、境界条件(≦か<か)の見落としです。これらは知識不足ではなく、確認手順の不徹底が原因になりがち。そこで、問題を読むたびに「初期化→ループ開始条件→ループ内の更新→終了条件→後処理→出力」の順に、チェックボックスを埋めていくミニ手順書を自分用に作りましょう。5〜10題回すうちに、手が勝手に動くようになります。

配列の走査では「添字の開始・増分・終了」を先にメモ。条件式は丸で囲み、境界を矢印で図示。こうするとミスの7割が事前に防げます。

実践ミニ手順(テンプレ)

  • 入力を箇条書き化(型・範囲も)
  • 初期化文だけを抜き出して表の1行目へ
  • ループ条件を日本語で要約して欄外にメモ
  • 更新式は「前→後」を矢印で書く
  • 終了後の後処理の有無を必ず確認

アルゴリズムがわからない・難しいの突破口

「わからない」は未知の型が混在している状態です。基本情報での頻出型は、配列走査、スタック/キュー、探索(線形・二分)、整列(バブル・選択・挿入)、木のたどり(幅優先・深さ優先)など。まずは各型につき代表1〜2題に絞り、入出力サンプルを自作してトレース表で反復しましょう。重要なのは、コード全体を覚えるのではなく、入出力と中間状態の対応を身体で覚えること。例えば二分探索なら「中央→比較→半分に絞る→更新」の4手順に分解し、毎回同じ位置にメモを置くとスピードが上がります。

時間配分も突破口です。科目Bは1題に固執すると他で落とすリスクがあるので、標準難度で5〜6分を超え始めたら「印を付けて後回し」を徹底。戻ったときはゼロから読まないで、仕様文→変数定義→ループ条件→出力形式の順でリカバリーします。さらに、誤答の理由を「仕様読み落とし/添字ズレ/境界条件/計算ミス/思い込み」のタグで記録し、同じタグを3回見かけたら、その場で10分だけ原因トレーニングを挟む。これで “同じところで転ぶ” を止められます。

深追いしない訓練も実力です。合格基準は6割。満点狙いではなく、取り切るべき型を確実に拾いましょう。

型別の最小セット

  • 探索:線形と二分の違いを図で説明できる
  • 整列:バブルと挿入の1周だけを正確に追える
  • スタック/キュー:入出の順序を日本語で言い換えられる
  • 配列走査:最大値・累積和・位置交換を手で書ける

表計算の廃止後に通用する学習順序

かつての「表計算で逃げる」は通用しません。今は科目Bの擬似言語読解が本丸です。学習順序は、(1) 科目Aの基礎理論(情報表現、データ構造、アルゴリズム概念)をさっと通読、(2) 擬似言語の記法ルール(配列の添字、比較・代入記号、ループ構文)だけを短時間で確認、(3) 科目Bの典型問題を「同型3問の束」で回す。この順で、骨格→記法→反復の流れを作ると、学習効率が跳ね上がります。知識は演習と並走させ、語彙は誤答のたびに集約して週末に回収します。

また、記法に慣れるために1週間だけ「毎日1題・10分だけ科目B」を習慣化すると、驚くほど抵抗感が減ります。記号が怖いのではなく、未知の表示ルールに脳が戸惑っているだけ。短い接触を積み重ねて感覚を馴染ませるのがコツです。制度や実施方式の最新情報は公的な一次情報で確認しておきましょう。(出典:IPA「情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験」)

演習は「通し→分解→再通し」。一度通しで全体像、次にミス箇所を型ごとに分解、最後に通しで仕上げる三段構えが王道です。

未経験の勉強法の全体像と優先順位

未経験の王道は、基礎インプット→小さな成功体験→束で反復、の三段ロケットです。最初に参考書1冊を高速で通読し、理解度50%でも先へ進む。その直後に必ず演習へ移行し、正解・不正解を問わず「なぜそうなるか」を口に出して説明します。ここで重要なのは、正誤ではなく再現性。同型の別問題で再現できれば実力が定着しています。分からない語は付箋化し、週末にまとめて回収。語彙の孤島をなくして、文章読解の抵抗を減らします。

優先順位は、(1) 科目Bで頻出の配列処理・探索・整列、(2) 科目Aのセキュリティ・ネットワーク・データベース、(3) そのほかのマネジメント・ストラテジ領域。試験全体の配点バランスを意識して、“取るところを落とさない”発想で時間を配分しましょう。学習ログは日単位・週単位で分け、週次レビューでは「学んだこと・つまずき・次週の改善」を3行でメモ。これだけで軌道修正の精度が上がります。

演習は「同型3問の束」で解くと抽象化が進みます。たとえば累積和→最大値→位置交換の3本セットで連続トレースすると、共通骨格が見えてきます。

週次サイクル例

  • 平日:10分科目B+20分用語、1日1テーマ
  • 土曜:2時間の通し演習、誤答タグ付け
  • 日曜:タグ別復習と翌週の計画作成

ITパスポートを先に取るべきかの判断軸

基礎語彙がまったくない場合、ITパスポートで土台を作るのは合理的です。ただし、時間が限られていて最短で基本情報を取りたいなら直行もOK。判断の軸は、擬似言語の例題を読んで「変数の変化を追えるか」。追えるなら直行、追えないならITパスポートで用語力を先に固める、でシンプルに決めましょう。さらに、あなたの得意科目も考慮を。文章読解が得意なら直行の負担は軽く、数式が苦手でもトレース練習を積めば十分にカバーできます。迷う時間もコストなので、1週間だけ擬似言語に触れてみて判断するのがおすすめです。

基本情報のプログラミングができない不安を点に変える実践術

  • 未経験者におすすめの勉強時間と配分の目安
  • 科目B対策の進め方と時間の使い方
  • 過去問は何年分をどう回すのが効果的か
  • 応用情報とどちらを先に受けるべきか
  • ノー勉・一夜漬けでも点を取る最小対策法
  • 基本情報のプログラミングができない人への結論

ここからは具体的な実装手順です。時間配分、学習時間の目安、過去問の回し方、科目B特化の練習法、試験直前の動きまで、今日から動けるレベルに落とし込みます。まずは全体を俯瞰し、次に各パートを深掘り、最後に再び全体へ戻る「スパイラル」で仕上げましょう。

未経験者におすすめの勉強時間と配分の目安

未経験なら150〜200時間が一つの目安です(あくまで一般的な目安)。配分は「科目A:4、科目B:6」。理由は、科目Bの読解・トレースが得点の天井を決めやすく、ここが伸びると科目Aの理解にも波及するから。平日は30〜60分の擬似言語+用語、週末はまとまった通し演習を1〜2本入れて、“机上の理解→実戦の再現”へ橋渡しします。学習ログは累計時間と直近7日移動平均を記録し、移動平均が週ごとに上がっていれば進捗はOK。反対に横ばいなら内容の見直しが必要です。

教材は1冊主軸+1冊辞書的サブで十分。アプリやWeb演習は、誤答タグ管理ができるものを選び、ミスの原因を「仕様読み落とし/境界/計算/思い込み」で統一して蓄積。直前期は、タグ別に弱点セットを10問だけ回す「筋トレ」時間を毎日確保します。なお、数値や制度は変わる可能性があるため、受験料や申込方法などの正確な情報は必ず一次情報を確認してください。最終的な判断は専門家へ相談するのが安心です。

学習時間は個人差が大きいです。ここに記載の数値は一般論であり、正確な情報は公的機関の発表をご確認ください。体調管理と休息もパフォーマンスの一部です。

学習計画の週次サンプルは基本情報の勉強時間の現実的な組み方にまとめています。

科目B対策の進め方と時間の使い方

科目B(100分)は、セキュリティ→アルゴリズムの束→残りの順で取りに行くのが安定します。まずは仕様文に出やすいセキュリティ用語で確実に稼ぎ、次にアルゴリズムの標準型(配列走査、探索、整列、スタック/キュー)で取り切る。難問は印を付けて後回し。戻ってきたときは、仕様→擬似コード→トレース表→選択肢の消去、という固定ルーティンで迷いを減らしましょう。トレースは逐語的に全行を追うのではなく、「変数の役割」「境界条件」「出力の候補」に注目して、情報の通り道だけを太くして追うのがコツです。

時間配分の目安は、標準難度で1題5〜6分、重めは最後にまとめて。マーク位置を常に問題番号の右隣にそろえるなど、視覚的ルールを自分に課すと回転速度が落ちません。さらに、見直し時間を10分確保するつもりで最初の60分を設計しておくと、当日の焦りを最小化できます。具体的な解く順や設問別のクセ、練習用のテンプレは科目B対策の勉強法と時間配分のコツに詳しくまとめています。

迷ったら「入力・出力・中間」の3点を紙に出す。図示は正義。読解は視覚化が命です。

過去問は何年分をどう回すのが効果的か

狙いは直近3〜5年分の軸回し+弱点束の再演。科目Aは高速回転で語彙と正誤判断の反射神経を育て、科目Bは誤答の原因(仕様読み落とし/添字ズレ/境界条件)をタグ化して同型で潰します。古い年度は形式差があるため、差分をメモ化して「今出る形」に焼き直すのがポイント。演習は「通し→分野別→タグ別再演→通し」の4サイクルで、2周目からは“弱点だけ積む”時間を増やしましょう。

回し方のテンプレや演習の記録シートの例は、基本情報の過去問は何年分解くべきかに掲載しています。以下は目安のマトリクスです。

目的演習量の目安回し方
まず6割到達直近3年分通し→分野別→弱点特化
安定して合格点直近5年分分野別の高速回転を追加
初見耐性強化10回分以上古い回は差分メモ化

演習量はあくまで一般的な目安です。制度や範囲の最新情報は公的な一次情報をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

応用情報とどちらを先に受けるべきか

「アルゴリズムが辛いから応用情報へ」は、一見近道でも遠回りになりがち。応用情報は出題範囲が広く、文章量も多く、要求思考が高いので、基礎が固まっていないと消耗します。多くの人にとって現実的なのは、基本情報→応用情報の順。例外は、実務で要件定義・設計を担当していて文章読解や要約が得意な人で、こういう場合は応用情報から入っても良いことがあります。ただし、どちらを先にしても「擬似言語を読んで追える」力は避けて通れません。ここを鍛えると応用情報の疑似言語風の設問にも効きます。

意思決定のチェックポイント

  • 擬似言語の例題を5分でトレースできるか
  • 科目Aのセキュリティとネットワークの基礎語彙があるか
  • 長文読解に苦手意識がないか
  • 学習時間を連続で確保できる週があるか

ノー勉・一夜漬けでも点を取る最小対策法

直前でも“効く”最小セットはあります。擬似言語の規約確認(代入と比較、配列の添字、ループ構文)、配列処理3題(最大値・累積和・位置交換)のトレース、探索と整列の考え方の言語化、セキュリティ用語の対応表を作る。この4点を各20〜40分で回すだけでも、当日の迷いは減ります。さらに、過去問を時間を測って解くときは「見直しマーク」を必ず付ける運用に。直前の1周は、正答率よりも“当日の動線を頭と手に刻む”ことを優先します。

徹夜はパフォーマンスを落とします。睡眠・水分・糖分を整え、直前は手を温める軽い反復で十分。安全第一でいきましょう。

基本情報のプログラミングができない人への結論

基本情報のプログラミングができない人への結論

プログラミングが全くできないままの受験は厳しい。ただし、擬似言語を「読んで追える」レベルに届けば、合格ラインは現実的に狙えます。必要なのは、型の反復・時間配分・捨て問判断の3点。完璧主義ではなく、6割を確実に積む戦略を徹底してください。制度や数値は変わる可能性があるため、正確な情報は公的な一次情報をご確認ください。学習や受験の最終的な判断は専門家にご相談ください。あなたの一歩目は、今日の10分トレースから。ここまで読んだ勢いのまま、まずは1題、紙とペンで追ってみましょう。

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